2006年06月10日(土) 10時07分

飯塚市　九工大でも異常４９件　シンドラー製エレベーター　１０年間閉じ込め８件（西日本新聞）

　「シンドラーエレベータ」（東京都）の問題で、福岡県飯塚市の九州工業大情報工学部でも同社製エレベーターのトラブルがこの１０年間で４９件起きていたことが、９日分かった。今年４月下旬には職員１人を閉じ込めたまま約２０分にわたり、１—８階を上下する事故もあった。

　同大によると、トラブルの内訳は閉じ込め８件、異常停止２０件、着床位置のずれが１３件など。４月下旬のトラブルでは、閉じ込められた職員が携帯電話で救助を要請。１階から合鍵で助け出され、けがはなかった。同社は「ドアの安全装置の接触不良」と説明したという。

　また、５年前には着床位置が１・５メートルずれ、学生ら３人が約４０分間閉じ込められた。

　同社製エレベーターは、同学部に１９８８年から順次設置され、現在８基。同大は、８日付で同社に徹底的な原因究明と対策を要請するとともに、９日夜からは全基の使用停止に踏み切った。

　＝2006/06/10付 西日本新聞朝刊＝

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060610-00000002-nnp-kyu