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2006年06月09日(金) 21時25分

<エレベーター事故>シンドラー社が全国の設置リスト提出毎日新聞

 東京都港区のマンションで都立高生がエレベーターに挟まれて死亡した事故を受け、製造元の「シンドラーエレベータ」(江東区)は9日、同社が全国に設置しているエレベーターが8834基に上るとするリストを国土交通省に提出した。国交省は、シンドラー社に顧客への誠実な対応を求める一方、各都道府県にリストを提供し、緊急点検を急ぐよう要請した。
 シンドラー社はエレベーターの数について、七千数百基と説明していたが、社内資料を精査した結果、前身の「日本エレベーター工業」が設置した台数を含めて8800基を超していた。このうち自社で保守管理を行っているエレベーターは6096基だった。
 リストは、設置している建物の名称と住所、設置年を掲載し、公共施設かどうかについては精査を続けている。設置場所を都道府県別に見ると、最も多かったのが東京都の1703基で、大阪府の1292基、愛知県の1006基、静岡県の679基、神奈川県の592基と続いた。秋田県は全国で唯一、設置がなかった。
 シンドラー社は事故直後、国交省からの情報提供の要請に「個人情報にあたる」と一時拒否していたが、その後、事故が発生したエレベーターと同種の12基については日本エレベーター協会を通じて報告していた。
【長谷川豊】
(毎日新聞) - 6月9日21時25分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060609-00000135-mai-soci