2006年06月09日(金) 14時00分

シンドラー社エレベーター：県内２基を使用停止、トラブル４回　／千葉（毎日新聞）

　東京都港区のマンションで高校生が死亡したエレベーター事故を受けて、県施設にある「シンドラーエレベータ」（江東区）製２基が８日、緊急点検のため使用停止となった。県によると、これまで２基は作業員が閉じ込められるなどトラブルが計４回発生している。千葉市の花見川区役所でもトラブルが報告されているという。
　県建築指導課などによると、柏市の県柏健康福祉センターでは０３年２月にエレベーターを設置したが、０４年３月までに計３回、ドアが開かない、閉まらないなどのトラブルが発生した。同市の柏の葉公園の公園センターでは９９年、職員が数分間内部に閉じ込められ、別の職員らが手動で救出したという。
　また、千葉市建築指導課によると、０１年１２月、花見川区役所で職員が乗ったまま、閉まったエレベーターが動かなくなった。０３年２月には防災の点検作業中、非常時に避難階に止まるよう設定する装置が作動しなかった。いずれも電気の接触不良がトラブルの原因だという。
　県によると、県内のエレベーターは１万７３１６基で、同社製の割合は２１０基（１・２％）にとどまる。ただし、同社製の５割以上が公共施設にあるといい、２８日までに施設を点検し、国土交通省に結果を報告する。【森禎行、中川紗矢子】

６月９日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060609-00000128-mailo-l12