2006年06月08日(木) 22時29分

民間32施設にトラブル報告を要請　京都市、エレベーター事故死で（京都新聞）

　東京都港区で男子高校生がエレベーターに挟まれ死亡した事故で、京都市は８日の市議会建設消防委員会で、同じ「シンドラーエレベータ」（東京都）製のエレベーターを使用している計３２の民間施設に対し、過去に事故や不具合がなかったかどうかを２２日までに報告するよう文書で要請したことを明らかにした。
　市によると、市内にある民間施設のエレベーターは約１万基あり、このうち同社製は、民間マンションなど３２施設に、計３６基が設置されている。いずれも市への定期報告で「異常なし」とされているが、今回の事故を受け、市はあらためて再点検を促し、トラブルについて情報提供するよう求めた。
　この日の委員会では、北区と下京区に市が建設中の市営住宅２棟に同社製のエレベーターを導入する予定であることも報告された。いずれも公募型指名競争入札で同社が落札し、現在、図面を製作している。
　冨江保・市住宅室部長は「捜査の進展を見守り、事故の原因や責任を見極めた上で適切な措置をとりたい」と述べ、場合によっては契約解除もありうるとの見方も示した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060608-00000054-kyt-l26