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2006年06月08日(木) 15時10分

<エレベーター事故>巻き上げ機ブレーキに多量の油毎日新聞

 東京都港区のマンションで高校生が死亡したエレベーター事故で、エレベーターの機械室にある巻き上げ機のブレーキに、通常より多い油が付いていたことが警視庁捜査1課の調べで分かった。業務上過失致死容疑で捜査している同課は、油の付き具合を鑑定するとともに、機械室の保守管理に問題がなかったか調べている。
 これまでの調べで、事故を起こしたエレベーターは高校生が救出された後、昇降路を一気に上昇し、機械室の床下部分に衝突したことが分かっている。この時、機械室にいた保守管理会社の社員は同課の聴取に「ブレーキをかけたが利かなかった」と証言した。こうした状況に加えて、ブレーキに通常より多めの油が付着していたことが、機械室での検証から判明した。
 ブレーキによる制御ができなくなった場合、エレベーターは「おもり」との重量差で上昇したり下降したりする。同課は、ブレーキに絡む何らかの異常が事故原因に結びつく可能性があるとみて分析を進めている。
 同課は7日の家宅捜索で、製造元の「シンドラーエレベータ」(江東区)や保守管理会社の「エス・イー・シーエレベーター」(台東区)、港区住宅公社、港区役所などから契約書や作業マニュアル、業務日誌、故障記録日誌、不具合報告書など書類約150点を押収した。今後、こうした資料を分析するとともに関係者から事情を聴き、事故原因の特定を進める。【宮川裕章、鈴木泰広】
(毎日新聞) - 6月8日15時10分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060608-00000065-mai-soci