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2006年06月08日(木) 13時00分

東京・芝のエレベーター事故死:住民不安はピーク 企業姿勢問う声も /東京毎日新聞

 ◇住民説明会に出席拒否−−製造会社
 港区のマンション「シティハイツ竹芝」で起きたエレベーター死亡事故で、警視庁は7日、業務上過失致死容疑で関係先を一斉捜索した。一方、住民説明会に一度も顔を見せない製造会社「シンドラーエレベータ」(江東区)への怒りの声が住民の間で高まり、今後のエレベーターの運用をめぐり意見が分かれるなど不安もピークに達している。
 マンションを管理する区と住宅公社は住民説明会を数回開いている。区によると、6日夕は3時間半にわたり開かれ、冒頭からシンドラー社への批判が相次いだ。「なぜ来ていないのか。当事者でしょう」「電話で『住民だが』と問い合わせたが『申し訳ない』の一言もなかった」。シ社の企業姿勢を糾弾する声が目立った。
 23階建て建物の1〜8階が区の福祉施設で、9〜23階が区民向け住宅だ。5基のエレベーターのうち2基だけが9階以上に行ける。事故があったエレベーターは捜査中で使えないが、もう1基の使用をめぐり住民意見は分かれた。
 「(同じく不具合が判明した)東工大は今ストップさせている。これ以上犠牲者は出したくない」「手動運転だから安全というのは根拠がない。再発の可能性があり、根本的な原因が分かるまで利用を控えるべきだ」
 再発防止を最優先に使用停止を求める声が相次ぐ一方、高層階に住む母親からは「乗りたくないけれど乗っている。小さな子供をおんぶして階段を下りるほうが危険」という切実な声も出た。「車いす生活の人など乗るか乗らないか選べない人がいることを考慮すると動かさざるを得ない」と話す住民もいた。
 区は、事故のあったエレベーター以外の使用継続を決めたが「ハンディのある方が使用したいということで、その意見を優先したい。ギリギリの選択」と苦渋の決断だったことを説明会で示している。
 「外部から来た子供が知らずに乗って事故にあうのではないか」「市川君を殺したエレベーターには乗りたくない。早く交換してほしい」。住民からの不安の訴えや要望は尽きない。区は住民の心理面のケアにあたる保健師を配置している。【安高晋】

6月8日朝刊
(毎日新聞) - 6月8日13時0分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060608-00000145-mailo-l13