悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年06月08日(木) 08時30分

県施設でも不具合 エレベーター事故朝日新聞

 東京都内のマンションエレベーターの誤作動で高校生が死亡した事故に関連し、製造企業のシンドラーエレベータ社のエレベーターが県内の複数の公共施設に設置され、県図書館(仙台市泉区)などで不具合が発生していたことが分かった。県内には、公共施設と民間施設をあわせて少なくとも60機が設置されており、シンドラー社仙台支社では、県内設置のエレベーターの緊急点検を順次実施する考えを示している。

 不具合が起きていたのは、県図書館と県営松陵住宅(いずれも仙台市泉区)の2カ所。

 このほか、県の調べでは、みやぎ産業交流センター(仙台市宮城野区)、大崎生涯学習センター(大崎市)、古川工業高校(同市)、福祉施設の敬風園(同市)などの公共施設のほか、東松島市内の工場や民間病院、多賀城市内の店舗などに同社製エレベーターが設置されている。

 県図書館では04年以降、5機あるエレベーターのうちの4機で、停止位置が床から数センチずれるなどのトラブルが数回起きていた。

 県営松陵住宅でも97年と00年の2回、2機あるエレベーターのうちの1機で、巻き上げ機が壊れる事故が起きていた。いずれもけが人はなく、同社が修理をした。

 県や仙台市などが調べたところ、県内にあるシンドラー社製のエレベーターは、昨年度の定期点検では異常が見あたらなかった。ただ、男子高校生が死亡した事故を受け、7日までに県図書館が同社に緊急点検を要請。みやぎ産業交流センターと大崎生涯学習センターは、事故防止の観点から、緊急点検が済むまで使用を停止している。

 このほか、シンドラー社製のエレベーターは、仙台市内に計37機、石巻市内に3機、大崎市、石巻市、登米市の法務局支局にそれぞれ1機ずつ設置されている。

 県建築宅地課は「これまで異常の報告はない」としているが、県内のエレベーター管理業者に定期点検を厳密に行うよう要請する方針だ。

http://mytown.asahi.com/miyagi/news.php?k_id=04000000606080001