2006年06月08日(木) 00時00分

シンドラー社製エレベーター 県内でも２基不具合 （東京新聞）

　男子高校生が死亡した東京都港区のマンションと同じシンドラー社製エレベーターのトラブルが、県の二つの施設にある二基でも起きていたことが七日、分かった。死亡事故が発生したのと同一機種ではないが、うち一基について、県は八日、緊急点検を受ける。

　県管財課などによると、緊急点検を受けるのは県立大学（越谷市）のエレベーター。四月六日、四階に停止した際、扉が開かず、一人が数分間閉じこめられた。半月後の定期検査では異常は見つからなかったという。

　二〇〇二年度には、県立職業能力開発センター（さいたま市北区）の同社製エレベーター一基で計三回、扉の故障があり、清掃員やパン販売業者が一時的に閉じこめられた。その後は正常に稼働しているという。

　一方、今までに判明している県内の民間施設にあるシンドラー社製エレベーターは、さいたま市の二十三基、所沢市七基、草加市十基など計二百七十八基。トラブルの報告はないという。ただ越谷、春日部、新座市など「国土交通省の調査指導があってから調査を始める」とする自治体も多い。　（藤原正樹、池田悌一）

http://www.tokyo-np.co.jp/00/stm/20060608/lcl_____stm_____001.shtml