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2006年06月07日(水) 21時44分

<エレベーター事故>「シンドラー社」など6カ所を家宅捜索毎日新聞

 東京都港区芝1のマンション「シティハイツ竹芝」で、都立高2年、市川大輔(ひろすけ)君(16)がエレベーターで死亡した事故で、警視庁捜査1課は7日、このエレベーターを製造した「シンドラーエレベータ」(東京都江東区)と保守管理会社「エス・イー・シーエレベーター」(台東区)、港区住宅公社、港区役所など6カ所を業務上過失致死容疑で家宅捜索した。事故のあったエレベーターではこれまで多数の不具合が起きており、同課は補修や点検記録など資料を押収して機械や安全管理に問題がなかったか追及する。
 調べでは、市川君は3日午後7時20分ごろ、12階で止まったエレベーターから自転車にまたがったまま後ろ向きで降りようとしたところ、突然エレベーターが上昇し、エレベーターの床と12階の天井に体を挟まれた。約50分後に救出されたが、胸や腹部を強く圧迫し、窒息死した。
 港区住宅公社が事故直後に調べたところ、このエレベーターでは扉が開かなくなったり、振動が起きるなどの不具合が過去2年半に少なくとも20件発生していた。
 捜査1課は、エレベーターが誤作動を引き起こすトラブルが長期にわたって放置されていた疑いがあるとみて関係個所を捜索し、管理者やメーカー、保守点検業者からの事情聴取を進めている。また、専門の技術者を立ち会わせ、ワイヤをつるす屋上の機械室を中心に検証も続けている。
 シンドラー社のエレベーターを巡っては、各地で不具合が起きていたことが事故後に判明した。横浜市の東京工業大学校舎では過去10カ月で14件の不具合が発生。全国で「扉が開かなくなった」「途中で止まった」などの報告が相次いでいる。国土交通省は7日、各都道府県に同社製のエレベーターを調査するよう要請した。
 同社は7日夕、記者会見を予定していたが、家宅捜索のため中止し、同社社員が「責任者が捜査に対応しており会えない。来週の早い時期に記者会見を開く」とするケン・スミス社長のコメントを読み上げた。
(毎日新聞) - 6月7日21時44分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060607-00000131-mai-soci