2006年06月07日(水) 23時00分

各地でトラブル＝死亡事故後も閉じ込め−シンドラー社エレベーター（時事通信）

　東京都港区のマンションで高校生が「シンドラーエレベータ」（東京都江東区）のエレベーターに挟まれ死亡した事故で、同社製機に閉じ込められるなどのトラブルが各地で発生していることが7日、分かった。いずれもけが人は出ていない。
　6日午前、広島県呉市の市営住宅で女性（45）が約45分間、閉じ込められた。同社から同市には「ドアモーターとドア連結部にあるベルトが外れていた」と報告があったという。
　5月18日には、滋賀県の県営住宅で5人が30分間以上、閉じ込められた。4月に稼働したばかりだが、扉を開閉する内部のスイッチに、接触しないはずのエレベーターの床部分が接したのが原因とされる。
　京都市では4月8日、京都府立植物園で扉が開かなくなり、観光客7人が約30分間、出られなくなった。府営住宅3カ所で異音がしたり、扉が閉まらないトラブルがあった。
　福岡市営地下鉄七隈線梅林駅では昨年12月22日夕、4人が約40分間、閉じ込められた。同様の閉じ込めは、神奈川県の県営住宅で3件、那覇市内を走る沖縄都市モノレールの駅で3件、名古屋市営住宅で1件確認されている。
　福島県立会津大では、2月に扉が開いたまま、動かなくなる不具合が起きた。静岡県西部の県立養護学校は昨秋、廊下と段差が生じるトラブルが発生。学校関係者は「肉眼で分かる数ミリから数センチの段差だったと聞いている」と話した。　

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060607-00000126-jij-soci