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2006年06月07日(水) 00時00分

シンドラーのリフト…HPに主張、会社の責任否定ZAKZAK

 同社が6日付でケン・スミス社長名でホームページに掲載した文書では、「捜査による詳細が出るまで、事故に関するコメントは差し控えさせていただきます」としながらも、「6月6日時点では、この事故がエレベーターの設計や設備によるものではない事を確信している」との主張を掲載した。

 港区側は同社に、住民に経緯を説明する集会への出席を呼びかけたにもかかわらず拒否しており、こうした姿勢に住民らから「無責任きわまりない」と怒りの声が噴出している。

 シンドラー社は一般には知名度はあまり高くないが、スイスに本社がある世界第2位のエレベーターメーカー「シンドラホールディング」のグループ企業。昭和29年の設立で、60年にホールディング社と資本提携し傘下に入った。現在の従業員は約340人で札幌から沖縄まで全国に23の営業拠点がある。

 信用調査会社などによると、平成17年12月期の売上高は約81億円。国内では1%程度のシェアで約6000−8000台規模。業界関係者は「国内メーカーよりも低価格で、競争入札をしている官公庁がらみの案件で受注しているケースが多い」と明かす。

 別の関係者は「安値での受注を目指すあまり安全性がないがしろにされていたとすれば、本末転倒」と指摘する。多くの人命を救った「シンドラーのリスト」に対して、「シンドラーのリフト」が殺人エレベーターになったのではしゃれにもならない。

ZAKZAK 2006/06/07

http://www.zakzak.co.jp/top/2006_06/t2006060707.html