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2006年06月07日(水) 23時17分

海外でも事故相次ぐ シンドラー社製エレベーター朝日新聞

 シンドラー社のエレベーターの事故やトラブルは海外でも相次ぐ。

 中国各紙の報道によると、内陸部重慶市内のビルで97年9月、女性が同社製のエレベーターに乗ろうとしたところ突然ドアが閉まり、左半身がドアに挟まれたまま上昇。頭や腰などを強く打って死亡した。女性の夫は同社に対し、損害賠償を求めて提訴した。

 上海市内のマンションでも同社製のエレベーターに半日閉じこめられるなどの故障が相次いでいる、との報道がある。

 香港では02年1月、11歳の男児が自宅のマンション17階から同社製エレベーターに乗ろうとしたところ、ドアが開いた状態で上昇。男児はエレベーターの床と出入り口の天井に上半身を挟まれ、翌日死亡した。

 当時の報道によると、事故の起きたエレベーターは途中で止まるなどの故障が事故前4カ月の間に3回続いていた。 シンガポールのショッピングセンター、ミレニアウオークでは03年、シンドラー社のエレベーターに男性客が50分間閉じこめられた。男性はその時の模様を地元紙ストレーツ・タイムズに投稿。怒る男性にビルの受付は「閉じこめられたのはあなたが初めてではない」と弁明したという。

 他のメーカーのエレベーターによる事故も少なくない。仏ラクロワ紙によると、02年5月、仏東部ストラスブールの低所得者用住宅で、4歳の子どもが開いたドアから18メートル下に転落、死亡した。メーカーは不明。親はメンテナンス業者を訴えた。

http://www.asahi.com/national/update/0607/TKY200606070408.html