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2006年06月07日(水) 16時05分

架空口座グループ摘発 大阪府警 1口座数万円 振り込め詐欺と関係も産経新聞

 偽造した健康保険証を使って大量の架空口座を開設したとして、大阪府警捜査2課が詐欺と有印私文書偽造・同行使の疑いで、「口座屋」グループの暴力団組員ら7人を逮捕していたことが分かった。グループは約210の架空口座を開設、1口座につき数万円で第三者に売っていたという。一部は振り込め詐欺の送金先として使われたことも確認されており、府警は大規模な詐欺グループとつながっている疑いもあるとみて全容解明を進めている。
 逮捕されたのは、大阪市北区の指定暴力団稲川会系組員、齊藤藤涼太被告(23)や同市浪速区の無職、黒原一孝被告(21)ら7人。いずれもすでに詐欺罪で起訴されるなどしている。
 府警の調べや起訴状などによると、齊藤被告らは平成17年8月から11月にかけて、インターネットの「裏求人サイト」で募集した実行犯役の男(38)=詐欺罪などで懲役2年・執行猶予4年の有罪判決確定=らに、架空の人物名を印刷した偽造の健康保険証を渡し、大手銀行の支店で架空口座を開設させるなどして、複数の金融機関から通帳やキャッシュカードをだまし取った。
 こうした手口で開いた架空口座は大阪、兵庫、奈良の3府県の金融機関で約210。齊藤被告らは1つの口座につき数万円で第三者に売っていたとみられ、キャッシュカードや通帳はいずれも東京都内のマンションに送付していた。このマンションが架空口座販売の拠点になっていたとみられるが、受取人は特定できていないという。
 さらに府警がこれらの架空口座の出入金状況を捜査したところ、振り込め詐欺の被害者数人から計約300万円が振り込まれた口座が含まれていることが分かった。
 齊藤被告らは、パソコンを使った保険証偽造や銀行内での実行犯監視などの役割を分担。ネットの募集に応じてきた実行犯には数千円の報酬を渡していたという。
 一連の不正は17年11月、大阪市西区の大手銀行で実行犯役の男が保険証の偽造を見破られたことを端緒に発覚、府警が捜査を進めていた。齊藤被告は16年ごろまで東京都内に拠点を置く別の口座屋グループでも活動していたといい、府警は背後関係も追及している。
(産経新聞) - 6月7日16時5分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060607-00000021-san-soci