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2006年06月06日(火) 03時09分

<エレベーター事故>ブレーキに異常か 電源切で急上昇毎日新聞

 東京都港区芝1のマンション「シティハイツ竹芝」で、都立高2年、市川大輔(ひろすけ)君がエレベーターの床と12階の天井に挟まれ死亡した事故で、市川君が救出された後、関係者がエレベーターの電源を切ったところ、「かご」が急上昇し、昇降路の最上部で停止していたことがわかった。警視庁捜査1課は、エレベーターのブレーキに異常があった可能性が高いとみて調べている。
 エレベーターは、建物屋上の機械室内にある巻き上げ機にワイヤをつるべ式に掛け、一方に「おもり」を、もう一方に「かご」をつるしてコンピューター制御のモーターで昇降させる仕組み。ブレーキは巻き上げ機に付いており、フロアで停止している時や、何らかの原因で電源が切れた場合などにかごが上下動しないよう位置を安全に保つ働きがある。
 マンション関係者がエレベーターの電源を切ったのは、救急隊員が市川君の体をエレベーターから引き出した後。正常ならブレーキの作動によって緊急停止するはずのかごが、電源を切ると同時に相当のスピードで最上部まで上がったという。同課は、かごの異常な上昇を重視して原因の特定を進めている。
 一方、事故のあったエレベーター「5号機」とは別に、不具合のため再点検していた同マンションの「4号機」は、5日午後6時すぎに運転を再開した。当面、事故防止のため製造元の「シンドラーエレベータ」の保守担当者が24時間態勢で乗り込む。しかし、不安を訴える住民から「エレベーターを交換してほしい」との要望があり、建物を所有する港区は検討する考えを示した。【宮川裕章、鈴木泰広】
(毎日新聞) - 6月6日3時9分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060606-00000013-mai-soci