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2006年06月05日(月) 02時04分

水死女児の母逮捕、豪憲君の遺体遺棄大筋で認める読売新聞


任意同行を受け、能代署に向かう畠山鈴香容疑者(4日早朝、秋田県能代市で)

 秋田県藤里町、自営業米山勝弘さん(39)の二男、町立藤里小1年豪憲(ごうけん)君(7)が殺害され、同県能代市の市道脇に遺体が放置されていた事件で、能代署捜査本部は4日夜、同じ町営団地の1軒おいて隣に住む無職畠山鈴香容疑者(33)を死体遺棄容疑で逮捕した。

 畠山容疑者の長女彩香さん(当時9歳)は4月に川で水死し、県警は「事故死」としたが、畠山容疑者は納得せず、再捜査を求めていた。捜査本部は彩香さんの水死との関連を視野に、豪憲君が殺害された経緯についても追及する。

 調べによると、畠山容疑者は5月17日午後、下校途中に殺害された豪憲君の遺体を能代市二ツ井町の市道脇に遺棄した疑い。畠山容疑者は「遺体だけを捨ててきた」と容疑を大筋で認めているが、豪憲君殺害については「やっていない」と供述しているという。

 畠山容疑者は、米山さん家族と顔見知りで、豪憲君と彩香さんは遊び友達だった。捜査本部は、当時、団地に入り込んだ不審者や不審車両の目撃情報がないことなどから、顔見知りによる犯行の可能性が高いとみて捜査していた。

 その結果、〈1〉豪憲君が行方不明になった約80メートルの間に自宅があり、畠山容疑者は1人で自宅にいた〈2〉豪憲君の姿が確認された直後の5月17日午後3時30分ごろ、畠山容疑者が自宅脇に止めた白い軽自動車のトランクを閉めているのを近所の人が目撃していた〈3〉その後、畠山容疑者は車で外出し、午後6時ごろまで所在不明となっていた——ことなどがわかった。

 捜査本部は、「豪憲君の遺体を運び、遺棄できたのは畠山容疑者以外にありえない」(捜査幹部)と判断。6月4日朝から、畠山容疑者の自宅や車、能代市内の実家などを捜索するとともに、畠山容疑者に任意同行を求め事情聴取していた。

 豪憲君は5月17日午後3時25分ごろ、自宅の約80メートル手前の児童公園付近で、同級生らと別れた後、行方不明となり、翌18日、自宅から約10キロ離れた草むらで絞殺体で見つかった。近くにランドセルと帽子が捨てられていた。司法解剖の結果、行方不明直後に殺害されたことがわかった。

http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe6300/news/20060604it13.htm