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阪神電鉄株の購入について、村上氏は記者会見で「西武鉄道株を買おうと思っていろいろ勉強するなかで、阪神はいいな、と思うようになった。私が（灘）中学、高校を通じて阪神を利用していたこともあり、購入する決断をした」と経緯を説明した。
そのうえで、「最初に提案をしたのは、京阪や近鉄との提携。近鉄とは路線がつながる。京阪だとわずかな区間の工事で京都から姫路まで一本で行ける。阪神も真剣に検討してくれた。しかし、最後に相手が阪急になったとき、あまりに拙速ではないかと、ほかに選択肢はないのかという思いがあり、これまで交渉を続けてきた」「ただ単に株の価格交渉してきたわけではなく、そのほかの選択肢はないのか真剣に検討していた。しかし、このような状態に至り、最大限の協力をしていくことを決めた。ＴＯＢには基本的には応じる。当方の株主提案は本日をもって取り下げる」と株を手放すことを決意した背景を説明した。
記者からの質問に対して、村上氏は「（阪神の）経営権を取得するつもりはもともとなかった。ただ、阪神さんは何であんなに資産があるのに、もっともうけようとしないのか、特に梅田の土地については活用する方法があるだろう、と思っていた」と語った。