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2006年06月02日(金) 15時38分

ALSI、有害サイトへのアクセスを未然に防ぐフィルタリングソフトを新発売ITmediaエンタープライズ

 アルプスシステムインテグレーション(ALSI)は6月1日、同社のWebフィルタリングソフト「InterSafe」の新バージョンを7月3日より発売すると発表した。

 InterSafeは企業・学校・官公庁向けのサーバ型Webフィルタリングソフト。蓄積されたURLのデータベースに基づいて、違法サイトや詐欺サイト、アダルトサイトといった好ましくないサイトへのアクセスを規制することができる。

 新バージョンとなる「InterSafe ver.5.0」では、日々増え続ける有害サイトに対応すべく、URLデータベースのリアルタイム更新機能や、管理者の労力を軽減するための管理機能、ログ機能などが追加されている。価格は25ユーザーの1年契約で207,900円より。同アカデミック価格は123,900円。前バージョン(ver.3.5)のユーザーは無償バージョンアップできる。

 この日行われた記者発表会で、同社常務取締役の小河原昇氏は、新バージョン発売に至る社会的背景を解説。犯罪につながるWebサイトの劇的な増加、新会社法やSOX法に対応できる内部統制の必要性、そして企業におけるIT管理者の負担増などが指摘され、こうした現状に対応すべく開発されたのが今回のInterSafe ver.5.0であるという。

 また、パッケージソリューション事業部の杉本浩信氏は、InterSafeのコンセプトを「内部情報の漏えいを防ぐためにインターネットアクセスをマネジメントする」と説明。企業や家庭でも、近年のインターネットの利用拡大に伴って発生してきたさまざまな脅威に対して、「Webアクセスをどのようにコントロールするか」が求められていると述べた。

 有害サイトはより巧妙化し、事故や被害の発生頻度はより短い時間内で増加している。こうした現状に対応すべく新たにInterSafeに備えられたのが、URLデータベースをよりスピーディに発信するリアルタイムデータベース機能となる。市販フィルタリングソフトの標準的なデータベースアップデート頻度は1回/1日。これをver.5.0では3回/1日とすることに成功した。これにより、1日あるいは数時間で隠匿消滅してしまう有害サイトへの対応を図る。

 同事業部の猪瀬氏は新機能の中から、さらに管理性をアピールした。管理画面を一新し、直感的な操作を可能にしたという。また、複数のサーバで設定を同期させたり、その状況を確認するなどの統合管理機能も、担当者の負担を軽減するためにある。さらに管理をグループごとに任せて、それぞれのルールで運用できるグループ管理機能も新たに設けられた機能の1つ。

 InterSafeでは現在、約4500万の規制URLがデータベースに登録されている。このデータベースを作成しているネットスターの調査によると、同社がワンクリック詐欺サイトとして発見、確認したサイト数は、前年比で約7倍に達しているという。同社URLリサーチセンターの高橋大洋氏は、「今はまだこうしたサイトは個人をターゲットにしている段階だが、今後は組織を狙って攻撃してくる可能性が高い」と指摘する。

 差出人を詐称した中傷メールや、内部情報の流失を狙ったアンケート、DoS攻撃を材料とした恐喝など、すでに被害の出ているものも含めて、十分に企業や組織の活動をおびやかすに足るものばかりである。

 こうした脅威に対抗するには、やはりセキュリティに対する基本教育やルール化など、「人」への施策が行われなければならない。それとともに、セキュリティの基本である「フェールセーフ」をプロセスの中へ取り込んでいく必要があると高橋氏は指摘する。

 「ウイルスやDosなどといったプログラムによる攻撃にはプログラムで対抗できるが、フィッシングやワンクリック詐欺などの人間の弱点をつく攻撃には、それを補うための手法が新たに必要になってきた。URLフィルタリングはそうした手法の1つとして、今後確立していくだろう」(高橋氏)

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/
(ITmediaエンタープライズ) - 6月2日15時38分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060602-00000022-zdn_ep-sci