裁判所、弁護士会館買収へ 裁判員制度へ場所確保 大阪（朝日新聞）
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裁判所が買い取る大阪弁護士会館＝大阪市北区で |
大阪地高裁（大阪市北区）に隣接する大阪弁護士会の会館（地上７階、地下１階、延べ床面積約５千平方メートル）と土地（約９３０平方メートル）を、裁判所が約５億円で買い取ることになった。弁護士会側が３１日、買収に応じることを決めたためで、建物はそのまま裁判所の事務スペースとなる。０９年までに始まる裁判員制度に備えた法廷の改造や裁判員控室の新設で庁舎が手狭になる裁判所と、新会館の建設費用の調達策を模索していた弁護士会側の思惑が一致した。
同弁護士会は約２年前に現会館の売却方針を決めたが、北側と西側が裁判所の敷地に接するなど、「裁判所の敷地内」のような立地がネックとなり、民間への売却は難しかった。裁判所側は当初、約４億５千万円を提示したが、同弁護士会が土地・建物の再鑑定を求めるなど「駆け引き」が続き、最終的に４億９６２５万円でまとまった。
同弁護士会は９月にも、近くの検察庁跡地に約６５億円をかけて建設中の１４階建ての新会館に移るが、裁判所の引っ越し時期や移転する部署は未定という。