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2006年06月01日(木) 00時00分

『東郷賞』作品も酷似 所属の「国画会」和田氏に退会勧告へ 東京新聞

 洋画家和田義彦氏(66)が、イタリア人画家アルベルト・スギ氏(77)の絵に酷似した作品を多数発表している問題で、和田氏が二〇〇二年に「安田火災(現損保ジャパン)東郷青児美術館大賞」を受けた作品も、スギ氏に同様の構図の作品があることが三十一日、分かった。

 また和田氏の所属する美術団体「国画会」は同日夜、同会絵画部の会務委員会を開き、和田氏に退会を勧告し、応じない場合は除名することを決めた。理由は明らかにしていないが「盗作と考えざるをえない」という会員からの批判が強いためとみられる。同日付の勧告の文書を発送、期限は二週間としている。

 新たに酷似が分かった作品は、和田氏が〇一年に個展で発表した「想」。スギ氏は構図などがよく似た自作「交差点のバー」をアトリエに保管しており、一九九八−九九年に制作したという。

 サイズは「想」より小さいが、テーブルや柱、人物の配置や姿勢、ビンやグラスなどの小道具もほぼ同じ。和田氏は「この作品だけでなく、(同じ構図で描くことは)すべてスギ氏の了解を得ている。日本で発表することも伝えてあったつもりだ」と話している。スギ氏は、他の作品と同じく「自分の絵の模写だ」と主張し、言い分は対立している。東郷青児美術館は今後の対応を協議している。

 このほか、高島屋は和田氏が出展予定だった全国五店舗での展覧会「桃花の会」(六月七日から)に、和田氏の作品を出さないことを決めた。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060601/mng_____sya_____011.shtml