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2006年05月31日(水) 00時00分

中央線沿線舞台に喜劇 6月に三鷹で上演朝日新聞

 JR中央線沿線の街を舞台にした新作演劇「帰れない二人」が6月7〜11日、三鷹市芸術文化センター星のホール(上連雀6丁目)で上演される。俳優の阿藤快さん、人気タレントの堀越のりさんが父娘に扮し、70年代のテレビドラマをほうふつとさせる親子関係、人情の機微をコメディータッチで描くという。

 作・演出は喜劇作家として定評のある調布市在住の故林(こばやし)広志さん。脚本を書く際に故林さんが思い描いたのは、「寺内貫太郎一家」「ゆうひが丘の総理大臣」といった70年代のテレビドラマだ。「人間の喜怒哀楽をデフォルメして、型破りな面白さがあった。この舞台もわかりやすいキャラクターが奔放に暴れるにぎやかな作品にしたい」

 きまじめ過ぎる父と娘の家庭を軸に、中国人留学生、フォークシンガー、ラーメン屋の主人らが絡んで物語は進む。文化や世代間のギャップが、笑いを生んでいく。

 「西荻のおばさん」という役名以外、具体的な地名は出てこないが、物語の舞台は「商店街や下宿街のある三鷹周辺を想定した」(故林さん)という。

 父親役の阿藤さんは「駅前の再開発の話が出てきたり、言ってみれば地域コミュニティーコメディーだね」と話す。「表情や動作で笑わせるのではなく、間のおかしさだったりして、なかなか難しい。緻密(ちみつ)な芝居ですよ」

 一方、娘役の堀越さんは今回が初舞台。「演じててとても楽しい。自分が見る側にまわりたい感じです」。当意即妙の反応が求められるテレビのバラエティー番組などと違って、決まり事の多い世界。「台本があるという緊張はありますが、その責任感が楽しかったりしています」

 このほかの出演者のうち5人は、同センターのワークショップで選ばれた若手だ。

 企画にあたった市芸術文化振興財団の森元隆樹さんは「かつての家族ドラマの懐かしい雰囲気が漂うコメディーを目指しました。どの世代の人にも楽しんでもらえると思います」と話している。

 7〜10日は午後7時半、11日は午後2時と6時開演。一般4千円(前売り3500円)、高校生以下1500円(当日前売りとも。要学生証)。

 問い合わせは、市芸術文化振興財団(0422・47・5122)へ。

http://mytown.asahi.com/tama/news.php?k_id=14000000605310002