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国民年金保険料の不正な免除・猶予手続きをめぐる問題で、佐賀社会保険事務所が電話で本人の申請意思を確認しただけで手続きをした不正な処理件数が１１８２件に上ることが、同事務所を管轄する佐賀社会保険事務局の調べでわかった。うち８０７件については、申請書の事後提出も受けていないという。
同事務所は、申請書を出していない人の自宅を職員が訪問し、事情を説明して謝罪した上で、提出を依頼している。
国民年金法施行規則によると、本来は申請書の提出を受けてから免除・猶予の手続きを始めることになっている。だが、同事務所は昨年１１月ごろから、所得が少ないなどの理由で免除・猶予の要件を満たすとみられる人に電話をかけて制度を説明、利用する意思を確認した段階で事務所側で手続きをしていた。
電話による意思確認だけで手続きを済ませた後に申請書が提出されたのは、約３割（３７５件）に過ぎないという。
同事務局は「一日も早く、すべての方が申請書を出していただけるよう努力したい」としている。
http://mytown.asahi.com/saga/news.php?k_id=42000000605310002