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2006年05月31日(水) 15時42分

違法“車会”大阪返上へあす出動 駐車監視員「使命感」と「不安」産経新聞

市内に260人 業者入社式
 駐車違反の取り締まりの一部が民間委託される改正道交法の施行を翌日に控え、業務を受注した各業者は三十一日、現場で活動にあたる駐車監視員の入社式や街頭啓発などを行い、本番に備えた。全国の駐車監視員約千六百人のうち、「名物」と皮肉られるほど違法駐車が多い大阪市内では約二百六十人が活動。ドライバーのクレームを恐れ、大阪での参入を「リスクが高い」と見送って他府県内で受注した業者も最後の準備に追われた。
 入社式を行ったのは、天王寺署など三つの警察署管内で活動する「東洋エージェント」(中央区)。土肥昭雄社長が、新規採用した駐車監視員五十人に辞令を渡し「健康と事故に十分注意してほしい」と訓示した。
 警備業が大半を占める受注業者にあって、同社は保険代理業からの異色の参入。「公共性を高め、さらなる社会貢献に挑戦したい」という土肥社長の発案だった。
 元からいた社員はわずか十人だったが、全員が駐車監視員の資格を取得。今年二月の落札後に駐車監視員を追加募集したところ、応募者は定員の十倍にあたる約五百人にのぼった。新規採用された女性(47)は「トラブルへの不安はあるが一台でも迷惑駐車を減らしたい」と意気込みを語る。
 大阪・キタで活動する「大阪府交通安全協会」(中央区)は「公益法人として他の民間業者に模範を示す」。この日は曽根崎署が行った新制度導入キャンペーンに駐車監視員十人が制服姿で参加し、警察官とともに取り締まり実演などの街頭啓発を展開。監視員の山崎勝さん(49)は「大阪の玄関口から『名物』の汚名を返上できるよう努力します」と決意を述べた。
 「やるべき準備は終わった」として休養に充てたのは、ミナミなどを受け持つ「日経サービス」(中央区)。トラブルを想定した演技式訓練など約六十時間の研修を重ね、約百人の駐車監視員に自信をつけさせた。「重労働だけに、あとは健康管理が大事」という。
 「大阪での取り締まりはクレームが厳しく、割に合わない」と地元参入を見送った「ジャパンメンテナンスセキュリティー」(中央区)は、受注した京都、兵庫、埼玉の各府県で現場の下見や補習を行った。担当者は「まず実績を積んでから、地元の大阪で参入できれば」と話した。
 新制度では民間委託に加えて、おおむね五分の違法駐車が取り締まり対象になるほか、ドライバーが反則金を納めない場合、車の所有者に支払い義務が生じる「放置違反金」も導入される。
(産経新聞) - 5月31日15時42分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060531-00000032-san-soci