2006年05月31日(水) 13時02分

督促状：うその国民健保督促状、「問い合わせを」−−船橋など３市　　／千葉（毎日新聞）

　◇無視してと呼びかけ
　船橋市など県内３市の市民に、厚生労働省を装った、うその国民健康保険料の督促状が届いていたことが３０日、分かった。送り主はいずれも「国民健康保険庁」という架空の名義になっており、各市とも「はがきが届いても無視してほしい」とホームページなどで指導している。不審に思った市民からの問い合わせはあるが、金銭を巡る被害届などは出ていないという。
　届け出があったのは、船橋市の２件のほか、習志野市２件と市原市の１件。はがき大の督促状に「国民健康保険負担割合変更のお知らせ」とあり、４月１日から同保険の負担が変更したと、うその内容が記されている。
　また、６月１６日までに連絡しないと保険証が使用停止となり、預金口座の差し押さえや育児手当が停止される、などと説明。最後に「心当たりのない場合でも、必ずお問い合わせくだ下さい」と連絡を促している。
　各市の担当者らは「余りに悪質だ」と憤慨している。金銭などの被害の届け出はないものの、督促状に「必ず問い合わせて」と書いているため、「着信番号を元に悪用される可能性がある」と各市とも注意を呼びかけている。【井上和也】

５月３１日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060531-00000096-mailo-l12