2006年05月31日(水) 22時01分
チケットの確実入手徹底を 国交省が旅行業者に通達へ(共同通信)
サッカーのワールドカップ(W杯)ドイツ大会のチケットが入手できないとして、旅行代理店「マックスエアサービス」が観戦ツアーを中止したことを受け、国土交通省は31日、チケットの確実な入手を前提にツアーを企画するよう旅行業者に徹底する通達を出すことを決めた。
国交省は、同社以外にも数社がチケット入手を前提に、ホームページなどで参加者を募集していることを確認。日本旅行業協会などと協力し、混乱を招かないよう監視する方針だ。
W杯のチケットをめぐっては、1998年のフランス大会の時もツアーで現地入りした参加者にチケットが渡らなかったり、直前にツアーが中止されたりするトラブルが相次いだ。
当時、大手旅行会社が参加人数の半分以下しかチケットを入手できなかった中、マックスエアサービスの入手率は9割以上だったとされ、旅行業界では海外のスポーツイベントに強い会社との評価があったという。
国交省は、同社が旅行代金の全額返還などを表明しているため、当面は対応を見守る方針だが、チケットの入手ルートに問題がなかったか事情を聴きたいとしている。
フランス大会直後の98年8月にも当時の運輸省は、海外の大規模イベントなどの旅行商品を扱う場合はチケットの流通ルートを把握し、入手先の選定や契約の明確化などに留意するよう通達を出している。
(共同通信) - 5月31日22時1分更新
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