2006年05月31日(水) 10時01分

「振り込め」通知九州５県に届く　架空役所名乗る（西日本新聞）

　佐賀市で発覚した、「国民健康保険庁」を名乗る架空の役所が「連絡がなければ、保険証が使用停止になる」などとして、現金を振り込むよう求める「振り込め詐欺」とみられるはがきは、九州５県の計１４人に届いていたことが３０日、分かった。各県や消費生活センターは「実在しない団体であり、冷静に対処してほしい」と呼びかけている。

　九州各県（政令市を含む）の消費生活センターによると、２９、３０両日に福岡で５件、佐賀で６件、長崎、熊本、鹿児島県で各１件の計１４件の相談があった。

　はがきは圧着式で、国民健康保険の負担割合変更に伴う調査で未納が判明した、などと通知理由を記載。（１）年金未納期間がある（２）保険証切り替え時に期間が空いた（３）住民税など未納がある—などとだまし、はがきの受取人が指定の電話番号に連絡しない場合は「国民健康保険証の無期限停止や預金口座を差し押さえる」としている。

　指定の電話番号（都内）に連絡した佐賀県内の男性に対し、相手は「７万５０００円を支払え」と求めたという。

　＝2006/05/31付 西日本新聞朝刊＝

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060531-00000013-nnp-kyu