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2006年05月31日(水) 00時00分

市代表監査委員が発端朝日新聞

 郡山市の原正夫市長の後援会が開催した「新春の集い」に絡み、市幹部14人がパーティー券購入を部下に依頼したとして政治資金規正法違反(地位利用)の疑いで書類送検された事件で、同市の鈴木征夫・代表監査委員(62)が、当時の秘書課長に市幹部への案内を持ちかけたことが30日、県警の調べで分かった。県警では、これが発端となり、市幹部による依頼が行われたとみている。

 調べなどでは、市職員へのパーティー券販売について今年1月、代表監査委員が、当時の秘書課長に対し、市幹部に案内するよう求めていたという。

 代表監査委員からの要請を受け、秘書課長が市幹部に伝える方法について、当時の総務部長に相談。同月31日の庁議が始まる前に、代表監査委員が事前に秘書課長に手渡していた案内状のコピーを、出席した市幹部全員に配布したという。

 庁議の場では、出席者から、どの階級の職員にまでパーティーの存在を伝えるかなど、具体的なやりとりがあったことなども分かった。

 代表監査委員はパーティー券の経緯を「秘書課に集いの日程を聞いたことから、(パーティーの)中身がわかるものがあった方がいいと思い持って行った」と主張している。

 政治資金規正法は、公務員が地位を利用し、政治資金パーティーに関する券の販売にかかわることを禁じているが、特別職の代表監査委員は、同法が掲げる「公務員」にはあたらないため、立件を見送ったとみられる。

 代表監査委員は、同市の元企画部長で、04年3月に定年退職した。原市長とは中学、高校と同級生で、昨年4月の市長選で、原市長陣営の選挙参謀も務めた。昨年6月の市議会で、監査委員の選任を巡る人事案件で異例の無記名投票となり、賛成30、反対11で、代表監査委員に就任した。

 今回の事件は、建設業者の団体が大量のパーティー券購入を引き受けていたことが2月に発覚して、明るみに出た。その直後、市役所内でも、当時の総務部長がパーティーの案内をコピーして配布していたことが明らかになり、問題は市役所内部まで広がった。

http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000000605310003