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親族を装って東京都内の女性に電話をかけ、だまして現金約２００万円を振り込ませたとして、兵庫、石川両県警と警視庁は３０日、詐欺の疑いで、いずれも神戸市中央区の無職、永野洋平（２６）、西山政秀（２７）、松本嘉輝（２７）の３容疑者と、石川県内の無職少年２人（ともに１８）の計５人を逮捕した。永野容疑者ら実行役３人はワンボックス車でほぼ１年間、西日本を行脚しながら犯行を重ねていたという。被害は首都圏を中心に約１２０件、総額約３億円にのぼる可能性があるという。
兵庫県警捜査２課などの調べでは、５人は４月２５日、東京都八王子市内の女性パート従業員（６３）に対し、息子を装って電話し、「友人の借金の連帯保証人になった。金を返済しないといけない」と偽り、現金約２００万円を振り込ませ、だまし取った疑い。
同県警によると、逮捕時、車内に携帯電話１３台、通帳約５０冊、名簿などが積まれていた。昨年６月から今年５月上旬にかけ、ホテルで寝泊まりしながら、電話は車内でかけ、振り込ませた金は引き出し役の少年らがおろし、バイク便で車と違う場所に運ばせ、待ち受けていた実行役らが受け取っていたという。