2006年05月30日(火) 16時52分

２００人以上から７億円　出資法違反で女社長ら３人逮捕（朝日新聞）

　外国為替などで運用し短期間で数十％の配当を支払う、などと持ちかけ、東京都内や札幌市の女性らから違法に資金を集めたとして北海道、長野、新潟など６道県警合同捜査本部は３０日、埼玉県に本社がある健康器具販売会社の社長ら３人を出資法違反容疑（預かり金の禁止）で逮捕した。捜査本部は同社が同様の手口で東京、神奈川、長野、三重、岐阜など１都１道１５県の主婦ら約２００人以上から計７億円以上を集めていた可能性もあるとし、詐欺の疑いもあるとみて調べている。

　逮捕されたのは東京都世田谷区用賀４丁目、健康器具販売「スリーエース」社長杉フキ子（６９）、同葛飾区東金町１丁目、保険外交員原田彰子（６０）、札幌市豊平区平岸３条９丁目、無職三浦ちづ（５６）各容疑者。

　調べでは０３年４月〜１０月、財務局の許可を得ていないのに複数回にわたって東京都文京区の無職女性（６０）や札幌市白石区の無職女性（６６）ら４人から、投資名目で現金計３２００万円を、半年から１年間に２０〜４０％の配当を払う約束をして、受け取っていた疑い。

　「スリーエース」は９７年設立。健康機器などの販売で利益を上げたが０１年ごろから業績が悪化。資金繰りが厳しくなり０２年春ごろから高利回りの配当金を名目に、預かり金を始め、運転資金に使っていた。客のほとんどは主婦で、口コミで全国に広がったが、配当金などは払ったり払わなかったりしていたという。

http://www.asahi.com/national/update/0530/TKY200605300331.html