悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年05月29日(月) 13時38分

姉歯元建築士が偽証の可能性 GS池上以前でも偽装か朝日新聞

 耐震強度偽装事件で、元建築士の姉歯秀次被告(48)=建築士法違反幇助(ほうじょ)の罪で起訴=が、警視庁などの合同捜査本部の調べに対し、国会の証人喚問などで最初の偽装物件としてきたグランドステージ(GS)池上に関して、「もっと前から複数偽装していた」と供述していることがわかった。木村建設元東京支店長の篠塚明被告(45)=建設業法違反の罪で起訴=の圧力がきっかけだったとする国会証言が偽証だったことになる。

 姉歯被告は昨年12月、衆院国土交通委員会で構造計算書の偽造はGS池上(98年7月に建築確認)が始まりだったとした上で、「篠塚被告から鉄筋量を減らすようプレッシャーをかけられた」と証言。「木村建設からの仕事が90%くらいで、生活ができなくなるため、やむを得なかった」とも述べた。

 しかし、逮捕後の調べで、姉歯被告がGS池上より前の複数の物件で構造計算書を偽造していたほか、木村建設の仕事量も多くなかった疑いが浮上。事情聴取に対し、姉歯被告は証言が虚偽だったことを認め始めたという。捜査本部は、姉歯被告が98年より前の段階で、簡単に構造設計をこなし、多くの仕事を受注するため、自ら偽装を始めたとみている。

     ◇

 警視庁などの捜査本部は29日午前、東京都稲城市のマンション「GS稲城」の現場検証を始めた。姉歯被告に対する建築基準法違反容疑の検証になる。GS稲城は国交省が告発した4物件の一つ。捜査本部は、鑑定書がそろった段階で姉歯被告を追送検する。

http://www.asahi.com/national/update/0529/TKY200605290104.html