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2006年05月29日(月) 11時23分

廃棄物処分場の化粧品をネットで競売 熊本・菊池朝日新聞

 配送中に包みが破損したため産業廃棄物処分場に持ち込まれた再春館製薬所(熊本市)の化粧品「ドモホルンリンクル」が昨年9月から今年1月にかけ、ヤフーのネットオークションに出品され、約180個が42人に計約100万円で落札されていたことがわかった。熊本県菊池市の産廃会社「九州産廃」の30代男性社員が破損の度合いの低いものを選んで出品していた。

 再春館製薬所の社員が今年1月、自社製品が大量にネットオークションに出品されているのに気づき、発覚した。

 同社によると、出品されたのは配送中、段ボール箱がへこんだり水にぬれたりしたもので安全性に問題はない。同社は商品配送や、配送中に包みが破損した商品の処分を大手運送会社に委託。中身に損傷がなくても処分したが、処分方法は指示していなかった。

 九州産廃によると、男性社員がパソコンのデータを消したため、誰が落札したかはわかっていない。同社は3月、男性社員を懲戒解雇した。「反省している」としている。熊本県廃棄物対策課は、男性社員の行為が産業廃棄物処理法違反(産廃管理票の虚偽記載)にあたるとし、九州産廃に口頭で注意した。

 再春館製薬所は「運送業者に裁断処分にしてもらうなど再発防止策をとった。ネットオークションの商品の安全性まで保証するのは難しく、利用しないでほしい」と話している。

http://www.asahi.com/national/update/0529/SEB200605290003.html