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ポーランドを訪問中のローマ法王ベネディクト１６世＝ＡＰ
法王は「労働は人を自由にする」とドイツ語で書かれた同収容所の鉄門そばで車両を止め、１人で歩いて門をくぐった。バチカン筋によると、車両で門を通過する案もあったが、ナチス時代にドイツ人将校らが車両で通過したことから徒歩に変更したという。
法王は厳しい表情で両手を握り合わせたまま歩き続け、多数の囚人が銃殺された「死の壁」の前に立った。しばらく黙とうした後、同房者の身代わりとなって刑死したコルベ神父の房へ進んだ。
バチカンのナバロ報道官によると、法王のアウシュビッツ訪問は当初の計画に入っていなかったが、法王本人が「行きたい。行かないということはできない」と繰り返し主張したという。