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2006年05月29日(月) 00時00分

野菜に高騰の気配朝日新聞

  天候不順で、野菜価格が高騰する気配がみえる。日照時間が極端に少なく、生育に遅れが出ているためだ。店頭に並ぶ野菜の値段にはまだ大きな影響はないが、食卓と家計をあずかる主婦らには不安感も出ている。

(木村浩之)

  横浜地方気象台が5月11日から20日までの日照時間を調べたところ、海老名、横浜、藤沢、小田原、三浦の各観測所で、それぞれ平年の41%、40%、30%、19%、31%の日照時間だった。

  今の時期は低気圧と高気圧が交互に日本列島を通過するのが一般的だが、今年は前線が停滞することが多い。今後も日照時間は平年を下回る可能性があるという。

  横浜市中央卸売市場で取引している卸売会社「横浜丸中青果」によると、野菜全体の平均価格は1キロあたり約200円が平年の水準だが、今年は約220円で、1割高めだ。なかでもキャベツ、大根、白菜、トマト、キュウリなどの出荷が遅れている。

  同社の担当者は「順調に生育している産地もあり、極端な品薄、大幅な価格上昇とはならない」とみているものの、「今後も日照不足が続けば、価格は若干高めで推移するだろう」とみる。

  お隣の東京都中央卸売市場でも白菜、キュウリを中心に平年より価格が上昇している。

  気になるのは食卓への影響だが、横浜市中区伊勢佐木町にある横浜松坂屋の食料品売り場では、キャベツ1個200円前後、白菜4分の1個150円前後で販売されている。平年並みだという。「まだ、小売りの末端まで影響が出ていないようですね」と同店の広報担当者。

  ただ、今後さらに品薄状態が続けば、店頭の価格に響くのは避けられない。「産地から直接野菜を仕入れ、値段を抑えたケースも過去にはあった」と天候を注視する考えだ。買い物をしていた市内在住の30代の主婦は「これからは冷やし中華の季節ですけど、キュウリやトマトが高くなれば、具なし中華にしないといけないですね……」と苦笑いしていた。

http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000000605290004