2006年05月29日(月) 00時00分

「穂高の森」　高山のNPOが調査（朝日新聞）

　樹齢数百年の巨木など、豊かな自然が残る高山市奥飛騨温泉郷神坂の「穂高の森」で２８日、ＮＰＯ法人「山の自然文化研究センター」（高山市）による植生と生態系の調査があった。参加者は周囲の草花を写真に収めながら、森の植物の様子を入念に調べた。
　穂高の森は、穂高連峰のふもとに広がる標高１３００〜１５００メートルの樹林帯。同センターが、森を管理する中部森林管理局飛騨森林管理署の協力を得て、一般公開の準備を進めている。
　この日参加した森林インストラクターや飛騨森林管理署の職員らは、一般の人に森の魅力をどう伝えるかを相談しながら、高さ３０メートルを超すカツラの巨木の幹回りを計ったり、歩きやすい登山道を確認したりした。森の中では、現在ニリンソウが見ごろで、これからの時期はサイハイランが咲きそろうという。
　同センターの理事長を務める沢田豊明・京大助教授（６２）は「今後、休憩所や看板を設置して、訪れた人が楽しめる場にしていきたい」と話した。

http://mytown.asahi.com/gifu/news.php?k_id=22000000605290003