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2006年05月29日(月) 00時00分

養殖真珠  「春玉」の核入れ最盛期 朝日新聞

 佐伯市や臼杵市など豊後水道沿岸の養殖真珠の生産地で、「春玉」の核入れ作業がピークを迎えた。佐伯市の県真珠養殖漁協(冨高弥一郎組合長、21業者)は今年度、例年並みの100貫(約375キロ)前後の出荷を見込んでいる。

 佐伯市霞ケ浦代後のオーハタパール(大畠美津子社長)の養殖場。3年飼育のアコヤガイの口を開いて、別種の淡水貝を球状に加工した直径約6ミリの核を2個入れる作業に追われていた。

 従業員は1人あたり連日約600個をこなすという。「当年もの」と呼ばれ、核を入れた貝は海上のいかだにつるされ、来年1月ごろに玉出しをする。6月には大玉の核入れ作業に移る。こちらは2年間養殖する。

 県内の養殖真珠生産は約半世紀の歴史がある。同漁協によると、最盛期だった60年代後半は、300を超す業者が高品質の真珠を年間で約3・75トン生産。だが70年代は全国的な生産過剰のあおりを受け、1割足らずの約300キロにまで落ち込んだという。

 その後も、母貝のアコヤガイの貝柱が変色して死ぬウイルス性感染症に見舞われるなど、深刻な打撃を受けた。ここ数年は養殖場の管理も改善され、生産量は回復基調になっている。

 同漁協は「景気回復の兆しがあり、装飾品への関心もバブル後の低迷時から脱却しそうな感じがある。一級品の生産拡大に努力していきたい」と言っている。

http://mytown.asahi.com/oita/news.php?k_id=45000000605290005