悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年05月29日(月) 16時24分

「タイガースどうなるの?」 ファンらやきもき産経新聞

≪阪急、阪神株TOB決定≫

 阪急ホールディングス(HD)が29日午前、阪神電鉄株の株式公開買い付け(TOB)を決定したことで、両社の経営統合が一気に現実味を帯びてきた。名門・阪神タイガースはどうなるのか。百貨店は、鉄道は…。市民らの表情に、期待と不安が交錯した。

 阪急本社(大阪市北区)で行われた両社社長の記者会見には報道陣ら100人以上が詰め掛けた。阪急HDの角和夫社長は「(村上ファンド側は)ぜひ提示した価格で応じていただきたい」。阪神の西川恭爾社長も「株が売却されない限り、経営統合はできない」と述べたが、両社長とも表情はこわばったまま。

 ただ、阪神タイガースについて角社長は「統合後も阪神電鉄にぶら下がる形」と説明し、タイガースが阪神ブランドであることに変わりはないと明言。西川社長も「名前が変わることは、まったくない」と強調した。

 両社の経営統合が現実味を帯びる中で、街の反応もさまざま。阪神ファンという大阪府門真市の会社員、桑山栄一郎さん(37)は「経営統合は時代の流れかもしれないが、阪神タイガースは一つの文化。球団名だけは残してほしい」。

 逆に、尼崎市の三和本通商店街振興組合理事長の宮西昭廣さん(59)は「統合で球団の経営基盤は強くなる。タイガースファンの庶民的なカラーを残しつつ、阪急沿線の方と一緒に応援したい」と歓迎するが、同商店街に買い物に来ていた主婦(36)は「阪神が今のままでいけない理由がわからない。タイガースに影響が出なければいいけど」と不安そうだ。

 一方、大阪・梅田で買い物をしていた豊中市の主婦、田口恵子さん(37)は「阪急と阪神は、それぞれの百貨店に独自カラーがあって消費者として使い分けてきた。統合されて画一化されたら嫌だが、外国資本になったり、切り売りされたりするよりはいいと思う」と話していた。

【2006/05/29 大阪夕刊から】

(05/29 16:24)

http://www.sankei.co.jp/news/060529/sha064.htm