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2006年05月29日(月) 19時42分

生保大手8グループが8年ぶり増収産経新聞

≪明治安田、第一は減収≫

 生命保険大手12グループの平成18年3月期決算が29日、出そろった。一般企業の売上高に相当する保険料等収入は、国内大手8グループで前年同期比2.0%増となり、通期では8年ぶりの増収に転じた。ただ、住友生命、富国生命が2けた増となる一方、保険金不払い問題で昨年2度の業務停止処分を受けた明治安田生命は12.2%減と落ち込み、新商品の少なかった第一生命も2年ぶりの減収に転じるなど明暗が分かれた。

 国内大手8グループの保険料等収入は合計で18兆2722億円。信用金庫など金融機関窓口での販売が伸びた富国生命が15.6%増、医療保険などが好調だった住友生命が16.8%増となるなど5グループが増収。最大手の日本生命は新規の契約件数が5年ぶりにプラスとなり、8年ぶりに増加に転じた。

 生保の破綻(はたん)が相次いだ9年ごろから続いてきた「生保離れ」が一巡し、個人保険の解約・失効高も軒並み改善した。景気回復による企業の増配が相次いだことで、保有する株式の配当や利息収入も増加。本業のもうけを示す基礎利益は、5社が増益となり、8グループ合算で5.2%増の2兆1981億円に達した。

≪明治安田「不払い」響き4位転落≫

 保険金の不払いが社会問題となった明治安田生命の平成18年3月期決算は、消費者の不信感が広がったことから新契約高が上半期で前年同期比3割減、11月には4分の1まで落ち込み、通年で40.9%減となった。この結果、一般企業の売上高にあたる保険料等収入が17年3月期よりも12.%減の2兆6732億円と大幅減収となり、住友生命に抜かれ4位に転落した。保険金の追加支払いは約30億円にのぼったが、経費圧縮の効果などで本業のもうけを示す基礎利益は2.4%減の4681億円と微減に踏みとどまった。

 同社は組織的に保険金の不当な不払いを行ったとして金融庁から昨年3月と11月にそれぞれ2週間の業務停止命令を受けた。「4月以降は回復基調にある」(殿岡裕章常務)としているが、現在も新商品発売など一部業務が停止中で、厳しい状況が続いている。

(05/29 19:42)

http://www.sankei.co.jp/news/060529/kei077.htm