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2006年05月28日(日) 17時01分

えひめリポート:来月1日「駐車監視員」出動 取り締まり、どうなる /愛媛毎日新聞

 ◇期待と不安入り乱れ
 6月1日から、改正道路交通法の施行を受け、警察の委託を受けた民間業者の「駐車監視員」による放置車両の取り締まりが始まる。県警は「交通事故防止や渋滞の改善にもつながるのでは」と期待しているが、市民からは「取り締まりが過剰に厳しくなるのでは」などの不安の声も上がっている。新しい取り締まりのシステムは、交通事情の改善につながるのだろうか。【後藤直義、土本匡孝】
 ◇繁華街などに重点
 監視員の目印は緑色のジャンパーと「駐車禁止」マークの腕章。午前7時から午前0時まで2人1組で放置車両をチェックする。県内で対象となるのは松山市中心部のみで、デパートや繁華街を抱える大街道周辺、JR松山駅周辺、道後地区などが含まれる。
 その中の最重点地区に指定されたのは、県庁周辺▽大街道入り口から銀天街までの飲食店街▽伊予鉄松山市駅周辺などで、毎日、監視員が巡回する。県警は「負担が軽くなった分、より多くの人員を犯罪捜査に充てることもできる」とアピールしている。
 ◇“猶予時間”短く
 取り締まりのスピード化と使用者責任の明確化が今回の改正のポイントだ。監視員はデジタルカメラ機能の付いた小型端末を持ち、放置車両を見つけたらナンバープレートなどを記録。違反ステッカーを張り付ける。
 従来は警官がチョークで目印をつけて様子をみたが、これからはより短時間の駐車も対象になる。違反金を支払わない場合、次回の車検を受けられなくなる。
 一番町でたばこ店を経営する女性(48)は「店の前で車を止めて、買いに来る客も多いのに」と不安そう。また同市の男性会社員(40)は「道路が通りやすくなるので歓迎です。ただ公平な取り締まりを望みます」と話している。
 ◇業者、対応に苦慮
 新しい制度への対応は、繁華街で物品運搬をする業者には緊急の課題になっている。運送業者の中には、積み下ろしの際に1人を車に残すため、既に「2人1組」の配達の予行演習をしているところもあるという。
 繁華街のバーや居酒屋などに酒類を配達している松山市平和通2の酒店「モアイ」の藤岡彰店長(49)は「私たちの店では、配達に従業員2人をつけることは不可能」と深刻な表情を見せた。
 商店街が出資したまちづくり会社「まちづくり松山」の担当者は「運送トラックや乗用車のターミナルを作れば解決するのかもしれないが、そのコストは個々の商店や客に跳ね返ってくるのでは」とバランスの難しさを指摘している。

5月28日朝刊
(毎日新聞) - 5月28日17時1分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060528-00000263-mailo-l38