悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年05月27日(土) 21時01分

社保庁長官「もう、うそはダメ」…全国会議を緊急招集読売新聞

 社会保険事務所による国民年金保険料免除の不正手続き問題で、社会保険庁は27日、全国社会保険事務局長会議を開いた。

 会議に続き、不正な手続きがほかにもなかったか、各局長に聞き取り調査も行った。調査は28日も続け、29日に調査結果を公表する方針だ。

 この問題では、社保庁が2回、全国調査をしたのに、その後、不正が明らかになるケースが相次いだため、47都道府県の局長を緊急招集した。

 会議の冒頭、川崎厚生労働相は「何をおいても事実を明らかにしなければならない」と強調。村瀬清司・社保庁長官も「もう、うそはダメ。不退転の覚悟で実態を把握する」と訴えた。

 会議後の記者会見で、村瀬長官は「国民の皆様にご迷惑をおかけし、おわびする」と陳謝。野党から進退を問う声が上がっている点については、「今は実態把握をしっかりやるのが私の最大の仕事」と述べた。

 一方、3月に京都の不正が発覚して以来、全容解明に時間がかかっていることについては、「管理責任がある。危機感の持ち方が弱かったと言われれば、甘んじて批判を受ける」とした。

 また、不正手続きをなかなか把握できなかった反省から、社会保険事務所の業務について、被保険者からの通報を受けるセンターを、社保庁などに設置する構想を明らかにした。

          ◇

 本人に無断で保険料納付の免除手続きを行っていたケースは、東京、大阪、三重など5都府県29か所の社会保険事務所で計5万7686件に上ることが、社会保険庁の集計で分かった。

 一方、電話で同意を得ただけで手続きを行っていたケースは、8県30か所の社保事務所で計1万8818件。このうち、職員らが申請書を代筆していたのは兵庫、佐賀、沖縄の3県で計8726件、先に免除手続きを済ませてから事後に申請書を集めていたケースは、静岡、千葉など5県で計1万92件だった。

 社保庁年金保険課は「本人に無断で手続きを行うのは言語道断で、明らかに不正。ただ、電話で本人の意思を確認していたケースについては、すべてが違法とは言えず、個々の案件を見極めた上で結論を出したい」としている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060527i312.htm