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2006年05月27日(土) 22時45分

民主党の党員・サポーター集め、各議員は四苦八苦読売新聞

 民主党の今年の党員・サポーターの定時登録が、5月末に締め切りを迎える。ここまでの登録者が秋の代表選の投票権を持つことになり、執行部は選挙を盛り上げようと、所属議員にノルマを課して人数の上積みを図っている。

 しかし、代表選が“無風”になるとの見通しや偽メール問題の影響などで、各議員は四苦八苦しているのが現状だ。

 民主党の党員・サポーター登録は随時、受け付けているが、代表選で投票できるのは、その年の「定時登録」に間に合った人だけだ。毎年、この時期に締め切りを迎えるが、今年は代表選を控え、執行部は昨年比8万人増の25万人とする目標を掲げ、国会議員には「最低500人、目標1000人の新規登録」のノルマを与えた。各議員の獲得人数を初めて公表する方針で、未達成の場合は何らかの罰も検討する構えだ。

 「ノルマが達成できずに困っている。助けてくれないか」

 昨年の衆院選で初当選したある議員は5月に入り、地元の支援者や知人に直接電話して新規登録を頼み込んだが、約350人しか集められていないという。

 党内では、「25万人の目標達成は厳しい」という見方が広がっている。

 最大の原因は、昨年の衆院選での大敗だ。議員数自体が減少し、公認候補の入れ替えで各選挙区への食い込みも弱まっている。

 また、党内からは「偽メール問題で、2、3月はサポーター集めどころではなかった」(参院議員秘書)というぼやきも出ている。

 さらに、小沢代表の就任後は、代表選での小沢氏再選が有力視されているため、無投票となることを予想して登録を渋る人も目立つという。実際、過去に党員・サポーターが投票したのは、鳩山由紀夫氏が当選した2002年9月の代表選だけだ。任期中の代表辞任が相次ぎ、国会議員の投票だけで選出される例が多かったからだ。

 党内では「党の支持基盤拡大のため、次こそ党員・サポーターを参加させるべきだ。信任投票でもいい」(若手議員)という声が少なくない。秋には自民党総裁選もあるため、「無投票で終われば、小沢人気もかすんでしまう」という危機感も強まっている。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060527i212.htm