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2006年05月27日(土) 00時00分

ライブドア事件初公判 『堀江被告が指示』 東京新聞

 ライブドア(LD)の粉飾決算事件で、証券取引法違反の罪に問われた前財務担当取締役宮内亮治被告(38)、前代表取締役熊谷史人被告(28)ら元幹部四人と公認会計士二人の初公判が二十六日、東京地裁(小坂敏幸裁判長)で開かれた。宮内被告は「おおむね間違いありません」と起訴事実を認めた。粉飾決算のうちLD株売却益の売り上げ計上については「絶対に認められないとの認識はなかったが、責任を免れるものではなく深く反省している」と述べた。 

 熊谷被告は、架空売り上げの計上は認めたものの、LD株売却益については「売り上げ計上が認められない自社株売却との認識は全くなく、無実と思っている」と起訴事実を一部否認した。

 関連会社ライブドアファイナンス前社長中村長也被告(38)と同ライブドアマーケティング前社長岡本文人被告(38)はおおむね起訴事実を認めた。LD株売却益については二人とも「売り上げ計上が認められない自社株売却には当たらないと認識していた」と述べ、情状酌量を求めた。

 マーケティング社の株価をつり上げようと虚偽情報を開示したとされた同法違反(偽計、風説の流布)については、宮内、中村両被告は「公表内容を知らなかった」と関与を否定、岡本被告も「株価を上げる目的や虚偽との認識はない」と述べ犯意を否定した。

 両罰規定で起訴された法人としてのライブドアとマーケティング社は起訴事実を認めた。

 宮内被告らの公判と分離され、夏にも初公判を迎えるライブドア前社長堀江貴文被告(33)は、公判前整理手続きで全面無罪を主張している。

 宮内被告らは架空売り上げによる粉飾決算について堀江被告の関与を供述しているとされ、かつてのトップと側近らが対立する構図となった。

 粉飾決算の共犯として在宅起訴された公認会計士久野太辰被告(41)と同小林元被告(51)はいずれも起訴事実を否認した。

 検察側は、冒頭陳述で(1)粉飾決算は二〇〇四年の連結経常利益を最終的に五十億円に上方修正しようとした堀江被告の指示・了承で行われた(2)堀江被告は報告を受け「もうかっちゃうね。上方修正だね」と実行を指示した(3)宮内、熊谷両被告が架空売り上げを提案した際、堀江被告は「やるしかないだろ」と指示した−などと指摘した。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060527/mng_____sya_____008.shtml