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2006年05月27日(土) 00時00分

【南信】 アネハヅルのひな誕生 飯田市立動物園で2年連続 ふ化して1週間たったアネハヅルのひなと親鳥=飯田市立動物園で 東京新聞

 “世界の屋根”ヒマラヤを越えることで知られる小型のツル、アネハヅルのひなが飯田市立動物園で誕生した。2年連続の誕生となるが、昨年はふ化して98日で死んでおり、職員らは「今年こそ元気に成長してほしい」と見守っている。

 アネハヅルは、成鳥の体長が1メートル以下で、世界で最も小さいツル。青みがかったグレーの羽毛を持ち、目の周りと首が黒、頭の後ろに白い房状の飾り羽を持つ美しい姿。春にモンゴルや中央シベリアなどで繁殖し、インドなどに渡り越冬する。一部のグループが8000メートル級のヒマラヤの山々を越えて渡るのは有名だ。

 同動物園ではカモ、キジ、ガチョウなど11種の鳥が同居するバードホールで雄1羽、雌2羽を飼育。昨年は5月末に初めて卵がふ化したが、ひなが自力で殻を割れなかったため、職員の手でむいて誕生させた。親鳥とほぼ同じ大きさに成長していたが、9月に死んだ。解剖した結果、先天的に心臓に異常があったことが分かった。

 今年は4月初旬から中旬までに長さ8センチほどの楕円(だえん)形の卵を4個産んだが、いずれもすぐに割れた。同20日に産まれた5個目の卵を2羽の親鳥が抱き、今月18日朝にふ化した。

 茶褐色のひなは、特別に用意されたオキアミや魚の切り身などを親鳥に口移しで与えられ、1週間で30センチほどに成長。親鳥に守られながらホール内をよちよち歩き回っている。

 昨年に続いて世話をしている獣医師の佐藤恵さんは「昨年は、人の手を借りて誕生したが、今年は自力で生まれた。健康に育ってくれると思います」と期待している。 (中西康)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/ngn/20060527/lcl_____ngn_____003.shtml