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2006年05月27日(土) 00時00分

孤独 大麻で紛らす朝日新聞

 自宅に大麻を隠し持っていたとして大麻取締法違反の罪に問われた榛東村長岡、村立榛東中学校英語指導助手(当時)のリード・ジョナサン・エリック被告(34)=米国籍=の初公判が26日、前橋地裁(三上潤裁判官)であった。起訴事実を認めたリード被告は独身で一人暮らし。「話し相手になる友人がおらず、孤独だった」と、寂しさ紛れに薬物に頼った胸の内を明かした。

 検察側は論告で、「教師という身分で違法薬物を購入した。常習性が認められ、再犯のおそれも高い」として懲役6カ月を求刑。弁護側が「身近に英語が話せる友人がいなかった」などと情状酌量を求め、即日結審した。判決は6月2日の予定。

 検察側は冒頭陳述で、リード被告が約12年前から、月1回程度大麻を吸うようになったと指摘。持っていた大麻は東京・六本木で外国人から買ったものだ、と述べた。

 被告人質問でリード被告は、来日前の勤務先だったチェコで交際していた女性が、別の男性と結婚したのを知ってショックを受け、気晴らしをしようと大麻を買った、と動機を説明。今後も英語指導助手を続けたいとし、最終意見陳述では「ごめんなさい」と陳謝した。

 弁護側証人として出廷した同僚の男性教諭は「剣道部の練習に打ち込み生徒ともうまくいっていた。悩みを打ち明ける相手がいなかったのではないか」と擁護した。

 リード被告は昨夏、外国人青年を国が自治体に派遣する「JETプログラム」で来日。村教委はリード被告をすでに解雇し、後任選びをしている。

 リード被告の事件などを受け、県は4月、各市町村教委に対し、外国語指導助手に法令順守を徹底し、悩みに気づかうよう求めた。

http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000000605270002