悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年05月27日(土) 00時00分

地域重視の経営強調/西京銀頭取引責辞任へ朝日新聞

  「地域を重視した経営をしたい」。26日、行員の不祥事隠しで辞任に追い込まれた西京銀行の大橋光博頭取(63)の記者会見で、後任の渡辺孝夫相談役(62)は今後の経営方針を表明した。ライブドアとの業務提携や女性初の副頭取就任など話題が先行した「大橋路線」との決別を強調した。

  渡辺相談役は66年に山口相互銀行(現・西京銀行)に入行。下関支店長や専務取締役を経て、05年から相談役に。2代21年続いた日銀出身者に代わり、生え抜きの頭取となる。周南市のホテルであった会見で、「これまでは東京戦略が表に出すぎて地元軽視があった。地方銀行の使命は地域企業の再生や地域金融の安定化」と意気込みを見せた。

  ただ同行は収益面で東京の依存度が高い。東京本部が担当した株や債券など有価証券の運用で今期は約65億円の利益をあげたが、責任者の銭谷美幸副頭取も退任する。このため今後の経営の進め方に注目が集まる。

  地元の徳山商工会議所の岡田幹矢会頭は「西京銀行は地域経済の中で大きな役割を占めている。地域経済に影響の出ないよう、早く対応してほしい」とコメントした。

  地場企業のある社長は「中小企業にとって地元に本店がある西京銀行には、多くが支えられてきた。最近は東京を向いていた印象があるが、地場の育成に力を貸して欲しい」と出直しに期待を込めた。

  山口銀行に次いで同行との取引額が多い県は、西村亘・総務部長が「あってはならないことで、残念だ。県にとって重要な金融機関であり、信頼回復のための取り組みが必要だ」と語った。

http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000000605270004