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2006年05月27日(土) 00時00分

「デオデオ」で「戦国時代」へ朝日新聞

 ■県外資本、競争激化

 家電量販店デオデオ(広島市)の県内初の直営店となるタクト店(徳島市南島田町3丁目)と北島店(北島町江尻)が26日に同時オープンした。地元スーパーのキョーエイ(徳島市)から家電販売事業の営業譲渡を受け、4月から準備を進めていた。店内では安さ、品ぞろえなどをアピール。県外の大手家電量販店による競争がさらに激しくなりそうだ。

 (松尾俊二)

 タクト店は鉄骨2階建てで、売り場面積は2493平方メートル。年間売り上げ目標は21億円。薄型テレビなど映像関係の売り場が広く、マッサージチェアで休みながら大型スクリーンの映像を楽しむことができるシアタールームも設けた。鳴門市の20代の男性は「テレビなど商品を美しく見せる演出にも力を入れているように感じた」と話していた。

 午前10時の開店前には約500人が並び、大勢の買い物客でにぎわった。杉村修治店長は「価格だけではなく、年中無休の訪問修理など、サービス面でも地域密着型店舗として貢献したい」と話していた。

 北島店は鉄骨平屋建てで、売り場面積は2千平方メートル。年間売り上げ目標は16億円。エディオングループとして業界一位を誇る店舗数などもPRしている。

 昨年7月に藍住町に開店したライバルのヤマダ電機(前橋市)は「価格競争などは避けて通れないが、サービスなどあらゆる面で一層努力するだけだ」としている。

 ◇エディオン

 中国地方を地盤とするデオデオ(広島市)と中部地方が地盤のエイデン(名古屋市)が02年3月に設立した持ち株会社。05年4月には関西地盤のミドリ電化(兵庫県尼崎市)も傘下に入った。店舗数はグループ全体で927店(4月末現在)。エディオンの06年3月期連結決算は売上高7146億9700万円、当期利益は82億2600万円。

 ■小売店に影響大 生き残り模索を

 元木秀章・徳島経済研究所主任研究員の話

 家電は再編による寡占化が進んでいる業界。昨年のヤマダ電機に続くデオデオの県内進出で、県外の大手資本が本格的に争う構図になった。

 地元のキョーエイが家電販売事業から撤退し、デオデオに営業譲渡した今回の動きが示すように競争激化の影響は大きい。「まちの電器屋さん」は安売り以外の地域密着のきめ細かなサービスなどで生き残りを模索する必要がある。

 四国内の道路が整備され、香川、愛媛に続いて徳島にも遅ればせながら県外資本の参入が目立つようになってきた。家電に限らず全国チェーン店の進出の動きは今後も続くだろう。

http://mytown.asahi.com/tokushima/news.php?k_id=37000000605270003