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2006年05月26日(金) 00時00分

つくば政治倫理条例見直し問題 情報公開の流れに逆行 東京新聞

 つくば市議の資産等報告書が、市民に全戸配布される「市議会だより」で公開されなくなる。二十五日の市議会政治倫理に関する調査特別委員会では、賛否が二分される中で見直しが決まった。昨年五月の個人情報保護法施行に“便乗”し、情報公開の流れに逆行する形での見直しに対し、市民から強い批判の声が上がっている。 (小沢伸介)

 削除されるのは「資産等報告書の要旨を、つくば市議会だよりに速やかに掲載しなければならない」との部分。市議会六月定例会で同条例一部改正案が議員提案されるが、賛成派委員の会派構成から、可決は確実視されている。

 「閲覧だけで目的は達する」「四条(資産等報告書の提出義務)そのものを削除すべきだと言ってきた」。削除賛成派の主張は強硬で、「特別の不都合はない」などとする反対派の意見をかき消した。

 傍聴席には、直接請求に携わった市民らが議論の行方を見守った。委員会終了後、「市議という公人に個人情報はあるのか」と詰め寄る市民に対し、賛成派の委員が「見解の相違だ」と突き放す一幕も。

 内田千恵委員長は「住民が提案した条例だが、議会にも主張はある。(見直しは)できるものから粛々とやっていく」と話した。

 特別委の設置期間は今年十一月末までで、今後も各条項について意見のすり合わせを進めていくという。

 これに対し、同条例の直接請求にかかわった同市吾妻一の栗山洋四さん(74)は「特別委の議論は性急で、当初の目的を逸脱している。どさくさに紛れて条文を削除するのは問題がある」と批判している。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/ibg/20060526/lcl_____ibg_____000.shtml