2006年05月26日(金) 00時00分

【岐阜・近郊】 英語の遠隔授業が児童に好評 岐阜聖徳学園大付属小 （東京新聞）

　岐阜市柳津町の岐阜聖徳学園大付属小で、４月から導入したニュージーランドの大学教諭による英語の遠隔授業が児童の好評を得ている。インターネットによるテレビ会議システムを活用している。子供たちは「楽しい」「英語をもっと勉強したい」と意欲的に取り組んでいる。

　「Ｔｈｅ　ｗｅａｔｈｅｒ　ｉｓ…」。子供たちの前の大型スクリーンに、ニュージーランド・ダニーデン教育大学のジル先生が大きく映し出される。指を指したのは太陽の絵。「サニー！」。子供たちが元気に声をそろえると、ジル先生は「ｖｅｒｙ　ｇｏｏｄ！」と笑顔を見せた。画像や音声のずれはほとんどなく、笑い声や小さな相づちも違和感なく子供たちに伝わってくる。

　遠隔授業を受けるのは３年の全児童約３０人。この日のテーマは「天候」で、絵本の本読みなども行われた。金山侑生君（８つ）は「英語は好き。最初の時より分かるようになってうれしい」、安藤綾香ちゃん（８つ）も「こっちは夏前なのに、あっちは冬だって聞いて不思議だった」と楽しそうに話していた。

　聖徳学園大が以前から提携していたダニーデン教育大と協力し、通信環境や授業体制を整え、４月にようやく遠隔授業が実現した。付属小の宮本英洋校長は「今は国際化の時代。少しでも外国を近くに感じ、語学力を養ってもらえれば」と期待を込めている。遠隔授業は４月から月に１度、年に１０回程度実施する予定だという。

　（坂田奈央）

http://www.tokyo-np.co.jp/00/gif/20060526/lcl_____gif_____011.shtml