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2006年05月26日(金) 00時00分

【北勢】 「ダイオキシン発生の不安」 鈴鹿の廃プラ利用施設に住民ら反対運動 東京新聞

 鈴鹿市追分町で建設中の廃プラスチック系燃料を利用する計画がある養魚施設に、地元住民が「ダイオキシン発生の不安がある」として、「公害反対」などの立て看板約500枚を設置して反対の姿勢を示している。これに対し、業者側は「法を守り、地元に安心してもらえる施設にしたい」と説明している。(野呂真聡)

 業者は同市加佐登の旭物産。同社によると、総事業費は6000万円で、約4000平方メートルの敷地に450平方メートルの養魚施設を造り、ボイラーの熱を利用した温水でティラピアなどの魚を養殖する計画だった。

 燃料には廃プラスチックを利用する計画だったが、県の指導でプラスチックや木くず、紙くずなどを圧縮したRPF(固形燃料)を使うよう指導を受け、受諾した。廃プラスチックはトン当たり10円で購入する予定だったが、RPFは数1000円もする。このため、旭物産は「採算面から計画を練り直す必要があり現在、工事は事実上、休止状態」という。

 同社の古川義恭社長は「法や装置的なことをクリアし、それでいいだろうという構えではない。地元の理解が得られるようにしたい。住民に説明する用意はあるが、反対の看板が立ち、接点を失った。話し合う機会を待っている」としている。

 地元住民は「廃プラスチックを燃やすとダイオキシンが発生する。RPFもプラスチック系。被害が出てからでは遅い」と建設反対の声を上げている。既に2100人を超える反対署名を集めたほか、知事や鈴鹿市長に「企業と県や市の責任を明確にし、将来、公害が発生した場合の被害補償の確約を求める」との要望書などを提出している。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/mie/20060526/lcl_____mie_____006.shtml