2006年05月26日(金) 13時15分

＜金融庁＞西京銀に業務改善命令へ　複数不祥事の報告なしと（毎日新聞）

　金融庁は２６日、第二地方銀行の西京銀行（本店・山口県周南市）に対して、行員の業務上横領など複数の不祥事を金融庁に報告していなかったとして、法令順守体制の見直しなどを求める業務改善命令を出す方針を固めた。同日午後にも発表する。こうした不祥事については同行首脳も把握していた模様で、金融庁は経営陣の内部管理体制や法令順守に対する意識の低さに問題があったと見ており、改善命令の中で経営陣も含めた責任の所在の明確化を求める。これを受け、同行は代表権を持つ大橋光博頭取、銭谷美幸副頭取の２人が辞任する。
　西京銀行は山口県を中心に近隣の福岡や広島に店舗展開。銭谷副頭取は外資系の投資顧問会社などを経て０４年、大橋頭取に招へいされて同行専務に就任し国内銀行で初めての女性の常勤取締役として話題を集めた。昨年、副頭取に昇格していた。また、同行はライブドアと共同出資でインターネット専業銀行の設立を計画したが、ライブドアの粉飾決算事件を受けて今年３月、提携を解消した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060526-00000064-mai-bus_all