悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年05月26日(金) 12時01分

改正道交法:配達できない! 業者、募る危機感−−静岡市葵区の繁華街 /静岡毎日新聞

 ◇来月1日施行−−駐車違反の厳格化控え
 駐車違反取り締まりの民間委託などを柱とした改正道路交通法が6月1日から施行される。改正で最も注目されるのが、短時間の駐車も取り締まる運用の厳格化だ。これにより業務に重大な影響が及ぶのを懸念する配達業者の間で「お目こぼし」への期待感が高じ、「午前中なら大丈夫」などの風評が広がっている。県警本部と静岡中央署との間で説明の食い違う点もあるといい、混乱に拍車を掛けているようだ。【中嶋真希】
 特に危機感が強いのは重点地域の静岡市葵区の繁華街(面積約4万平方メートル)で仕事をする業者。警察からの委託を受けた業者が2人1組の3組6人で終日(一部夜間のみ)、巡回する。
 重点地域で鮮魚店を営む男性(56)は、車で来る客のために他店と共同で駐車場を契約し、30分無料のサービスを提供する考えだ。
 妙案が浮かばず追いつめられた業者の間で、混乱が続いている。
 静岡商工会議所が19日に開いた説明会。重点地域の飲食店に酒類を卸している同市清水区の業者(65)は驚いた。静岡中央署の担当者が「配達からすぐ戻れるなら違反にはならない」と話したからだ。以前に県警本部に問い合わせた際は、「運転手が車を離れた時点でアウト」との説明を受けていた。この業者は「施行前に脅かしているだけではないかと期待してしまう」と話す。
 こうした混乱とともに、「配達中と書いた看板を立てる」「荷台を開けて配達中をアピールする」などの便法で取り締まりの対象外になるとのうわさが増幅している。ある業者は「施行まで1週間。一体何を信じたらよいのか」と弱り果てた様子で話している。
………………………………………………………………………………………………………
 ■ことば
 ◇駐車違反取り締まり厳格化
 改正道交法で、民間警備会社員が「駐車監視員」として放置車両の確認業務を行えるようになる。法改正に併せ警察庁は短時間の放置でも取り締まるよう運用方針を転換する。駐車監視員は主に都道府県公安委員会指定の重点地域で活動するため、この地域での取り締まり強化が予想される。県内では静岡市葵区の繁華街が重点地域に指定されている。

5月26日朝刊
(毎日新聞) - 5月26日12時1分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060526-00000016-mailo-l22