悪のニュース記事

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2006年05月26日(金) 13時47分

5月26日付・よみうり寸評読売新聞

 〈金融処分庁〉——処分された側の業界に金融庁をこう揶揄(やゆ)する声があるという。が、そんな声は〈引かれ者の小唄〉に聞こえる◆25日の「損害保険ジャパン」を始め昨秋から今年にかけて「明治安田生命保険」「アイフル」「三井住友銀行」と処分が相次いだ。業務停止が当然のでたらめを棚に上げて揶揄するあたりにも業界の体質がうかがわれる◆反省が薄い。懲りない。不遜(ふそん)。そう言われても仕方がない。新規の契約には躍起になるが、いざ保険金支払いとなると不払いの山では信用も地に落ちる◆損保ジャパンでは、社長が営業現場へメールを送り、ハッパをかけるなどノルマ最優先の姿があらわだ。昨秋2度目の業務改善命令の後も多数の不払いが見つかった◆契約者に無断で印鑑を押し保険契約を継続させたケースも多い。印鑑を廃棄し証拠隠滅もはかった。無法だ。〈コンプライアンス(法令順守)の不徹底〉などとカタカナ語で気取る話ではない◆保険金の不払いを〈支払い漏れ〉などと言い換えるのもおかしい。顧客軽視、無反省な体質に厳罰は当然だ。

http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20060526ig05.htm